


ご利用者様の声
リハスから就職された方の、事例を紹介しています。
interview _ vol.02
自力の復職には限界がある。みんなと頑張ることで実現できた。
Oさん(脳出血・左片麻痺)
2021年9月よりご利用

自力で復職する予定でしたが、不安がいっぱいでした
回復期病院※に入院していた時、PC操作のリハビリはしていましたが、復職に向けて専門的に長時間の訓練をできるところを探していました。
復職は自力でするつもりでした。でも「会社に障害の状況を説明をすること」や「通勤しなければならないこと」に対して不安も感じていました。
そんな時、リハビリの先生からリハスのサービスを聞き、退院時のカンファレンスにリハスの支援員さんに来てもらいました。お互いの情報を交換していく中で、信頼と安心が生まれ利用を決意しました。
※回復期リハビリテーション病院:脳血管障害や骨折の手術などにより身体機能が低下した患者さんを対象に、集中的かつ効果的にリハビリテーションを行うことで、日常生活動作の改善、在宅復帰などをめざす専門病院です。
リハス入所までの準備期間は、在宅での環境を整える
回復期病院の退院が6月末、その後在宅生活に戻りました。退院後の自宅の生活は想像以上に大変です。バリアフリーにしましたが、病院のように完ぺきではありません。お風呂の椅子を買い直したり、二階のクローゼットを一階にもってきたり、妻と協力しながら自宅での環境を整えました。
在宅生活も一ヶ月が経過すると環境も整備され、苦労せず生活できるようになりました。在宅で生活していけるよう早めに環境を整えておくことは大切ですね。在宅の生活が落ち着いたタイミングで、通所リハビリに通いながら、リハスの見学と体験に行きました。
リハスでの訓練は、まず1日のリズムを作る
まずは通所に慣れることからのスタートです。利用開始時に、自宅からリハスのまでの往復を支援員さんに同行してもらう通所訓練を受けました。それでも通所を始めたころは、想像以上に疲れ果てて「本当に職場復帰できるのか?」と不安になりました。
通所はとても大変な作業です。人混みの公共交通機関を使わねばならないし、天気の心配もせねばなりません。しかし、通所を重ねるごとにだんだん慣れてきて、疲労感もなくなりました。
また、復職後の通勤にも不安を感じていたので、最寄り駅から会社までの通所訓練もお願いしました。
自宅とリハビリだけでは曜日感覚もない毎日、そんな状態から会社に復帰していたら、とても苦労していたと思います。「リハスに来所し、訓練をして、帰宅する」こんな一日のリズムを作ってから社会復帰することが、今は大切なことだと理解しています。
復帰の道筋、リハスの支援員と二人三脚
通所に慣れてきたころ、リハスの支援員さんと復職予定の会社に面談へ行きました。復帰後初めての会社です。どうやって説明したらよいのか?復職の希望がどこまで受け入れられるのか?さまざまなことが頭に浮かび、非常に緊張しました。
でも、リハスの支援員さんが間に入って、第三者の立場から会社へ説明をしてくれたので、とても助かりました。復職の話が具体的に進んだ時は、とてもうれしかったことを今も覚えています。
「復職する」目標は、退院時はただ漠然としていましたが、ここに来て一気に現実的になりました。

リハスの訓練は、工夫と協力
リハスでは、体力と集中力が習得できました。他の利用者様がいる中で、秩序を乱さず集中して行えるところはよかったですね。利用前は、PCメインの訓練をするのだと思っていましたが、PC以外の訓練もたくさんあり、工夫すること学びました。
また発症後の自分の得意・不得意を知ることもできます。リハスの訓練を通して自分自身の状態を客観的に知ることは、絶望感でなく安心感が生まれます。支援員さんの励ましや同じ目標を持った他の利用者さんが頑張っている姿をみることで安心感や希望が生まれてくるのです。
一人で社会復帰を目指して訓練していたら、ひとりで落ち込んで悲しい気持ちが膨らむばかりで前に進めていなかったかもしれません。
リハスでは、リハビリテーション専門職(理学療法士・作業療法士)を配置しています。利用者様の障害特性をリハビリ専門職が評価し、利用者様の強みを生かした就労支援をご提供します。 |
みんなと頑張ることで実現できた
1人でできることには限界があります。みんなで社会復帰に向けて頑張ったほうがいいですよ。リハスに通えば、支援員さんや他の利用者さんに相談できるのですから!
障害を持った人同士しかわからないこともあり、その気持ちを共有できることがいいですね。入院中は年配の方が多かったですが、リハスでは社会復帰という同じ目的を共有する仲間がいます。みんなで同じ悩みを共有して、同じ目標に向かっていけるのです。
みなさんが訓練している姿を見ているだけでも、「自分もがんばろう!」と思えるのです。

リハスのさまざまな支援プログラムの中に「集団プログラム」があるます。これは、グループで協力しながら一つの課題に取り組んだり、自身の障害や自己紹介などを利用者の皆さんとそのご家族の前でプレゼンをします。集団プログラムを経て、利用者様どうしの情報共有や交友が活発になったり、人前で話すことに慣れて面接や職場での人間関係構築に役立ちます。 |